東京ビッグサイトのSECURITY SHOW 2014で、立正大学教授の小宮信夫先生が「犯罪機会論」について解説されていました。
防犯対策の世界基準=犯罪機会論
犯罪機会論とは、犯行の機会、チャンスの有無によって未来の犯罪を予測する考え方である。
ここでいう機会とは、犯罪が成功しそうな雰囲気のことであり、それがあれば犯罪をしたくなるかもしれない。しかしそういう雰囲気がなければ、犯罪をあきらめるだろう。
この雰囲気の有無が、犯罪の発生を左右するわけだ。雰囲気を察知して、つまり景色を解読して、犯罪を予測できるようになれば、警戒したり、行動パターンを変えたり、環境を改善したりして、犯罪を未然に防ぐことができる。
という考え方で、非常に興味深いデータ等が公開されていました。くわしくは
「小宮信夫の犯罪学の部屋」
というページがありますので、ご参照ください。
また、先生は下記の本も出版されていて、非常に興味深い見出しになっています。
I 防犯常識のウソ
1 事件の九割は未解決
2 「地域安全マップ」は偽物ばかり
3 防犯ブザーは鳴らせない
4 住民パトロールは弱点を突かれる
5 該当は犯罪者を呼び寄せる
6 監視カメラに資格あり
7 「いつもきをつけて」は無理な注文
8 「人通りの多い道は安全」ではない
9 日本の公園とトイレは犯罪者好み
Ⅱ 進化する犯罪科学
1 人はなぜ恐ろしい罪を犯すのか
2 こんな私にだれがした
3 スキを与えると人は魔がさす
4 デザインが犯行をおしとどめる
5 犯罪者はゴミが好き、花が嫌い
6 死体は雄弁に語る
7 最先端テクノロジーで未来を守る